点鼻薬は①血管収縮剤点鼻薬、②抗ヒスタミン点鼻薬、③ステロイド点鼻薬 の3種類がある。
血管収縮剤点鼻薬
主成分ナファゾリン塩酸塩。この成分が炎症により充血し肥大化した鼻の粘膜の欠陥を収縮させることにより鼻が通る。
即効性があり効果も高いが、繰り返しの使用により薬剤性鼻炎になる。
薬剤性鼻炎は常に鼻の粘膜が肥大化した状態になり、血管収縮剤点鼻薬がききにくくなる。
可能な限り使用しない方がいいが、風邪をひいて口呼吸によって症状が悪化しそうなときや、夜どうしても寝られなく体力を削られる時には使用したほうが良いと思う。
薬も使いようなのでここぞといった場合に使おう。
主な製品はナザールなど。
抗ヒスタミン点鼻薬
有効成分はクロルフェニラミンマレイン酸塩など。
ヒスタミンと競合的に拮抗して、その作用を特異的に遮断することにより効果を発現する。
効果は血管収縮剤点鼻薬に比べると即効性は低くてマイルド。
眠気の副作用が出やすいのが欠点。
主な製品はエージーノーズなど。
ステロイド点鼻薬
現在の主流。即効性はないが効果が高く、副作用もほとんどない。
主要成分はモメタゾンフランカルボン酸エステル、あるいはベクロメタゾンプロピオン酸エステル。
前者を含む製品はナゾネックスだが、ナゾネックスは通販では買えない(輸入なら買えないこともないが)。
ベクロメタゾンプロピオン酸エステルを含む製品はナザールαAR、コンタック鼻炎スプレーなどで、これらは通販で購入可能。